平成18年度大会 3月17日(土)
受付開始 12:30〜
研究報告 13:00〜17:00
総会     17:00〜17:30


場所: 成城大学8号館3階832教室
    (東京都世田谷区成城 6-1-20)
         会場へのアクセス:小田急線 成城学園駅下車 徒歩3分



報告T 鈴木 千春(茨城大学大学院人文科学研究科)
発表題目:馬王堆出土『胎産書』について
発表概要:馬王堆出土の『胎産書』には、胎児の発育記述や妊婦の養生法などの論説
が妊娠の各月ごとに記されている。それらの根拠と論理背景を考察した結果、本書の
胎児発育記述の一部分は、流産などによる実際の胎児観察に基づく可能性が強く示唆
された。ほぼ同時代の胎児発育記述は『管子』『淮南子』にも存在するが、『胎産
書』とは相当に異なり、実際の観察に基づくとは考えられなかった。『胎産書』の発
育記述は世界でも現存最古に属する胎児観察記録と推量される。
  司会:林 克(大東文化大学教授)


報告U 董 珊(北京大学考古文博学院副教授)
発表題目:戰國紀年法的改革與年號的産生
発表概要:本発表は中国の歴史年代学にかかわる。世界的に通行した歴史時期の紀年
法は君王即位紀年法であった。中国の君位紀年法も発生したのは早かったが、前漢武
帝時代に年號紀年法という変化が生じ(公元前110年、漢武帝元封元年)、日本、朝
鮮半島、越南、蒙古など、東アジアに絶大な影響を及ぼした。一方、戦国時代の出土
文字資料には、逾年改元法、封君紀年、分段紀年、執政官紀年法、以事紀年、混合型
紀年法など、多様な紀年法が見える。本発表では、a)戦国時代の紀年法が漢代に始ま
る年号に与えた影響、b)混合紀年法、以事紀年法が各種紀年法の起源であることにつ
いて、c) 社会構造の変容と技術面から年号発生の理由を考える、の三点について論
じたい。
司会:平勢 隆郎(東京大学教授)


報告V Scott Cook(アメリカ・グリンネル大学東アジア語言文學系副教授)
発表題目:上博五〈三コ〉篇の思想と訓解について
発表概要:最近出版された『上海博物館藏戰國楚竹書(五)』の中に「三コ」と名付
けられた文書がある。その思想内容は豊富であり、研究者の関心を引くであろう。全
篇、韻文を主となし、多くの章節に分かれるが、惜しむらくは残欠により完全な復元
はなしがたい。李零氏の釈文の上をもとにして、その竹簡の順序、語句の釈読などに
ついて、多くの研究者が見解を提出しているが、発表者もその文字・内容について初
歩的な検討を行った。ここでは、その中から興味深いものを選び議論し、あわせてよ
り広い視点から思想内容・思想史上の意義について分析を加えたい。
司会:谷中 信一(日本女子大学教授)



 ☆参加費(資料代)500円
 ☆非会員の来聴を歓迎します
 ☆大会終了の後、キャンパス内で懇親会を行う予定です。ふるってご参加ください。

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